【バイク好き注目!】小鹿神社「ライダーのための交通安全祈願」とは?
こんにちは😊 埼玉県秩父郡小鹿野町にある、創業117年の老舗 須崎旅館です。須崎旅館の広報りほです。今回は、バイクに乗る方やそのご家族の「交通事故の不安」を和らげてくれる、埼玉県秩父郡小鹿野町の「小鹿神社」をご紹介します。もともと小鹿野町はライダー歓迎の町。小鹿野町には、ライダーのための交通安全祈願をする小鹿神社があります。小鹿神社のイベントや周辺のグルメ、温泉、子どもの自然体験などもお話していきますね。
バイクで町おこしをする小鹿野
小鹿野町はライダー歓迎の町
埼玉県の秩父郡にある小鹿野町は、全国でも珍しいライダー歓迎の町です。小鹿野町がライダー歓迎の町になった、面白いお話があります。20年ほど前のこと。あるライダーが、ツーリング中に小鹿野町に寄りました。そのとき、秩父名物「わらじカツ丼」 で有名な安田屋というお店で「わらじカツ丼」を食べたのだとか。どんぶりからはみ出るカツに衝撃を受け、思わず写真を撮り、ブログにアップ。すると、たちまちライダーの間で「安田屋の『わらじカツ丼』」の話題が駆け抜けていったそうです。それからというもの、わらじカツを食べたくて、どんどん小鹿野町にライダーが集まってくることになりました。
わらじカツ丼のパワーで、じわじわとライダーが集まってくるようになった小鹿野町は、この機会を活かす一手に出ます。「わらじカツ丼を食べて帰ってしまう。それではダメだ。もっと長くライダーさんが滞在でき、楽しんでもらわなければ……」。そうしたことから、2006年「オートバイによる町おこし事業実行委員会」(通称:ウエルカムライダー実行委員会)を発足。町を上げてのプロジェクトがスタートしました。もともと小鹿野町は都心から2時間ちょっとの距離にあり、国道も通っています。峠道もある。ライダーにとっては来やすい、来たくなる町でした。そういう地理的な利点も活かしながら、プロジェクトは、現在の「ウエルカムライダーズおがの」の活動につながっていくことになります。
「ウエルカムライダーズおがの」は、ライダーが「来やすく・居やすく・また来たい町」を目指すための、小鹿野町の活動です。最近の活動の一部をご紹介します。
・「バイクYouTuber:こつぶちゃん」や「バイク声優:難波祐香さん」なども出演した、大型バイクイベントを開催
・東京ビックサイトの東京モーターサイクルショーに町として出展
・町内の一部協賛店(飲食店)にて、ライダー特典(ドリンクやお菓子のサービス)をご用意
などなど。「ウエルカムライダーズおがの」を中心とした活動により、小鹿野町には、全国からたくさんのライダーが訪れるようになりました。
ライダーから「バイク神社」と呼ばれる小鹿神社って?
小鹿野町には、ライダーの間で「バイク神社」と呼ばれる「小鹿神社」(読み方:おしかじんじゃ)があります。なぜ小鹿神社が「バイク神社」と呼ばれるようになったかというと、宮司さんのあるユニークな行動がきっかけにあります。なんでも宮司さんが、国内最大規模の東京モーターサイクルショーで、ライダーのための交通安全祈願を行ったのだそうです。その交通安全祈願がきっかけで、小鹿神社はライダーたちから「バイク神社」と呼ばれるようになったということです。そのいきさつをライターの淵脇祐樹さんが情報サイトでまとめていましたので、下記に引用させていただきます。
(ウエルカムライダーズおがの代表の強矢さんが)東京モーターサイクルショーの打ち合わせに行った際に、『小鹿神社の宮司さんを連れて行くので、ステージで安全祈願をやらせてもらえないか』と主催者の方に提案をしたところ『面白そうだからぜひやってみてください』と話が進み、宮司さんと一緒に出かけて、メインステージでライダーの安全祈願を行いました。それがかなり好評だったようで、翌年から今度は主催者側から『今年も小鹿神社の宮司さんに安全祈願をお願いしたい』と依頼されて、それが10年近く続いたんです。東京モーターサイクルショーが小鹿神社の宮司さんの安全祈願から始まるみたいな、そういう雰囲気になって。そこで多分会場に訪れていたライダーの方が、小鹿神社にたくさん見えるようになったのだと思います。
埼玉県小鹿野町のバイクでの町おこし事業。
経済活性化と知名度アップを実現した独自の取り組みとは
そんな小鹿神社の由緒もまた、ライダーにとって興味深いものがあります。一説によると、東征中に道に迷った日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を神鹿(しんろく)が導き、その神鹿が力尽きた所にほこらを建てたことが、小鹿神社の始まりなんだとか。神鹿が日本武尊の道中を守ったことから、交通安全にご利益があると言われるようになったのかもしれません。また、鹿は交通事故に巻き込まれることが少ない動物なのだそうで、地元の人々がその安全性に感謝し、神社で交通安全を祈願するようになった、というお話もあります。鹿の二本の角をバイクのハンドルに見立て、ライダーの交通安全を祈願するのが小鹿神社。ぜひご自身やご家族がバイクに乗っていましたら、ここで交通安全祈願をしてみてはいかがでしょうか。
【ご家族みんなで】
小鹿神社の交通安全祈願
お守り
小鹿神社には、ここだけでしか手に入れられない可愛いお守りがたくさんあります!
OGANOの文字がバイクのかたちになっているデザインの、ナンバープレートボルト。このボルトは、ライダーの交通安全のお守りとして大人気です。買って付け替えれば、帰りのツーリングも安心。値段も600円とお手頃です。
バイクの転倒防止のお守りもあります。このお守りは「“転倒”」と「“てんとう”虫」をかけています。遊び心があって楽しい! バイクの転倒だけでなく、子どもや足腰に不安のある方などの転倒防止、受験生の合格祈願としてもオススメです。値段は600円。デザインがかわいく、持ち歩きやすいのも嬉しいですね。
その他のお守り
・小鹿野町公式のゆるキャラ「おがニャッピー」がデザインされた交通安全タオル(800円)
・バイク用交通安全シール(300円)
・絵馬(病魔退散、家内安全、安産祈願、転倒防止、600円)
などなど。
自分用のお守りとしてはもちろん、家族へのプレゼントにもピッタリ。旅の思い出の品に、ぜひ入手してみてください!
御朱印
小鹿神社には御朱印もあります。社務所で直書きをいただけます。受付が不在の場合は、書置きの御朱印が用意されていますので、そちらをいただくことができます。
お祓い
小鹿神社では、お焚き上げもできます。バイクのナンバーを記載した用紙と500円をお賽銭箱に納めるだけ。ライダー本人だけではなく、バイクにも交通安全祈願や厄除けができます。お焚き上げをすれば、毎回の運転の安全意識も上がりますね!
小鹿神社のイベント
小鹿神社では、1年を通してさまざまなイベントや飾り付けが行われており、私たちを楽しませてくれます。
春:「小鹿野春まつり」
春の季節、小鹿野町がもっとも賑わう「小鹿野春まつり」が開催されます。「小鹿野春まつり」は小鹿神社の例大祭。2台の屋台と2台の笠鉾が、金棒突き等の役人(やくびと)の先導で、小鹿野の市街地を曳き回されます。
「小鹿野春まつり」では、この地で受け継がれている古き良き伝統芸能を楽しむことができます。前夜祭では、上町・春日町の2台の屋台に張出の舞台が組まれ、屋台歌舞伎が行われます。その他にも、神楽や剣舞、流鏑馬などがお祭りを盛り上げます。私も大好きなお祭りのひとつです!
夏:風鈴や和傘、竹あかり
夏の季節、小鹿神社には風鈴や扇子など、涼しげな装飾が施されます。一つひとつ手作業で作られた竹あかりも飾られます。夜には和傘とライトアップのイベントが行われたことも。ぼんやりと優しい灯りが幻想的な空間を作り出し、見る人の心を癒してくれます。飾り付けは、地域のボランティア団体「ちょこっともてなし隊」のお手伝いによるもの。地元の高校生たちも携わっています。
秋:ダリアの花手水、和傘のライトアップ
秋の季節、小鹿神社にはダリアが飾られます。ダリアで華やかに彩られた手水舎や本堂までの道は、まるで別世界のよう。夜には、和傘のライトアップや秩父銘仙を着た地元の女性たちも登場し、さらに華を添えます。
小鹿神社に飾られるダリアは、小鹿野町の両神山麓花の郷ダリア園で咲いていたものです。そのままでは枯れてしまうものを、こうして再利用しているわけですね。飾り付けは、地域のボランティア団体「ちょこっともてなし隊」のお手伝いによるもの。ちなみに須崎旅館の女将、須崎真紀子は「ちょこっともてなし隊」の隊員です。地域の方々と協力しながら、日々、小鹿野町を盛り上げています!
小鹿神社の周辺情報
(グルメや温泉など)
「おがの鹿公園」で鹿にエサやり(子どもと自然体験)
小鹿神社の西側(徒歩2分)には、鹿にエサやりができる「おがの鹿公園」があります。おがの鹿公園の一角には、20頭ほどの鹿がいます。入場は無料。入り口で50円のエサが買えます。鹿にエサをあげるとみんなパクパク食べてくれます。その姿の愛らしいこと! よく私も仕事で疲れたときや何も考えたくないときは、エサやりに行って、鹿に癒やされてきます(笑)。小鹿神社の参拝の後、ちょこっとおがの鹿公園に寄り道するだけでも、家族の素敵な思い出が増えますね。
近くでランチができるお店
「鹿の子」
「鹿の子」は、小鹿神社から徒歩9分の、昔ながらの定食屋さんです。秩父名物「わらじカツ丼」はもちろん、わらじカツ丼とラーメンのセット「ライダーズ善」は、ライダーさんやガッツリ食べたい方に大人気! もちろん、少食の方のために、わらじカツ丼をハーフサイズにもできます。「鹿の子」イチオシの「地鶏親子丼」も絶品。個室の座席あるなど、ご家族みんなでゆっくり食事を楽しめるお店です。
営業時間 | AM11:00~PM8:00(不定) 定休日:不定休 |
住所 | 〒368-0105 埼玉県秩父郡小鹿野町小鹿野3603 駐車場:15台 |
電話番号 | 0494-75-0069 |
「レストランイデウラ」
「レストランイデウラ」は、小鹿神社から徒歩13分の、落ち着いた雰囲気の洋食屋さんです。イチオシは、分厚いお肉をガッツリいただける「俺のポークソティー」! 他にもハンバーグステーキやジャンボ海老フライ、厚切りロースカツやわらじカツ丼など、ボリューム満点のメニューが並びます。店主がライダーなので、店内にはバイクや車のフィギュア、イラスト、ステッカーもずらり。ライダーの気持ちを分かりすぎているお店です。
営業時間 | AM11:00~PM2:00 PM5:00~PM8:00 (昼夜とも材料なくなり次第閉店になります) 定休日:水曜日 |
住所 | 〒368-0105 埼玉県秩父郡小鹿野町小鹿野1988-1 駐車場:数台 |
電話番号 | 0494-75-2106 |
「おおぎやラーメン小鹿野店」
「おおぎやラーメン小鹿野店」は、小鹿神社から徒歩9分の、温かな店主の人柄に癒やされるラーメン屋さんです。大人気の味噌ラーメンをはじめ、大ジョッキのクリームソーダや日本一太い麺のナポリタン、グラタンスパゲティなどなど、インパクト大のメニューが並びます。来てくれた人の記憶に残るお店を目指す、そんな美味しくて面白いお店です。
営業時間 | AM11:00~PM10:00(ラストオーダーPM9:30) 定休日:不定休 |
住所 | 小鹿野町小鹿野1225 駐車場:30台 |
電話番号 | 0494-75-3014 |
「道の駅 両神温泉薬師の湯」(温泉・お土産)
「道の駅 両神温泉薬師の湯」は、小鹿神社から車で約10分の、温泉にも入れる道の駅です。「薬師の湯」は、Ph9.2のアルカリ性単純温泉で、しっかり温まれて美肌効果もあります! 大浴場の大きな窓からは、小鹿野の豊かな自然が広がり、時間を忘れてゆっくりできます。隣の「直売所」では、地元の新鮮野菜や秩父の名産品が手に入ります。平成の名水百選に選ばれた「毘沙門水」や「手作りこんにゃく」は、秩父旅行のお土産にぴったり。ぜひ立ち寄ってみて欲しい場所の一つです。
夏の小森川でホタル鑑賞(子どもと自然体験)
小鹿神社から車で約11分、両神にある小森川周辺では、6月中旬~7月上旬までホタル鑑賞ができます! 天然のホタルは都会に住んでいるとなかなか見られませんよね。私も横浜出身なので、小鹿野町に来るまで見たことがありませんでした(泣)。ホタルは自然が豊かな、水と空気がキレイなところでないと生息できません。最近、ホタルが見られるところはどんどん少なくなっていると言われています。小鹿野でホタルが見られたときは、本当に感動しました。子どもと一緒に見ることで、改めて自然について考える良い機会になるかもしれませんね。
※ホタル観賞は、当サイトのこちらのページもご参照ください
小鹿神社へのアクセス
鎮座地 | 〒368-0105 小鹿野町小鹿野1432 |
電話番号 | 0494-75-2437 |
営業時間 | 御朱印の受付8:00~17:00 ※不在の場合は書置きの御朱印を頂けます |
車やバイクでの行き方 | 東北自動車道・花園ICより約30km。 国道299号線沿いに建つ大きな赤い鳥居から入り、そのまま直進。 神社前にバイク10台・車10台ほど停められる駐車場有り。砂利道ですが、バイク用駐車場はコンクリートで固めてあります。 |
公共交通機関での行き方 | 「西武秩父駅」にて、小鹿野町の町営バス西武秩父線「薬師の湯」行きに乗車。 バス停「小鹿野(おがの)」で降りて徒歩7分。 所要時間は約40分です。 交通機関ウェブサイト JP東日本 秩父鉄道 西武バス |
家族で楽しめる小鹿神社
今回は、小鹿野町の小鹿神社をご紹介しました。小鹿神社ならライダーのための交通安全祈願ができます。春、夏、秋のイベントは家族の思い出も増えます。バイクに乗る人やそのご家族が安心できる、楽しめる。そんな小鹿神社に、ぜひお立ち寄りくださいませ。