1~2月限定【冬の秩父観光】尾ノ内氷柱で自然の芸術を楽しむ!
(動画の目次)
00:28 今回のテーマは尾ノ内氷柱
01:21 尾ノ内氷柱とは?
04:36 尾ノ内氷柱のオススメ写真スポット
07:00 尾ノ内氷柱の見頃の時期は?
08:08 尾ノ内氷柱の誕生秘話
12:23 秩父3大氷柱の比較
16:46 尾ノ内氷柱のイベント情報
18:48 尾ノ内氷柱の周辺情報
25:25 尾ノ内氷柱でよくある質問
28:52 尾ノ内氷柱の営業時間とアクセス
30:41 冬の秩父観光で尾ノ内氷柱をお楽しみください
こんにちは😊 埼玉県秩父郡小鹿野町にある、創業117年の老舗 須崎旅館です。女将の須崎真紀子(すざきまきこ)です。秩父地域のグルメや観光情報をお届けします。今回は、今年で14年目を迎え、毎年3万人以上が来場する小鹿野町の「尾ノ内氷柱」についてです。
目次
尾ノ内氷柱とは?
尾ノ内氷柱は、ここ埼玉県秩父郡の小鹿野町を代表する、観光スポットの一つです。尾ノ内氷柱は尾ノ内渓谷にあります。冬の尾ノ内渓谷では氷柱が楽しめます。
尾ノ内渓谷には清流が流れており、夏は新緑がきれいです。秋は紅葉。冬は氷柱。四季を通じて楽しめる場所です。
なぜ「尾の内」なのかと言うと、地形を龍に見立てたときに、尾ノ内渓谷が“尾っぽの内側”に位置するからです。もともとこの辺一体は龍神が祀られる山岳信仰の地。近くには有名な両神山があり、両神山の山頂が龍の頭、山々の稜線が龍の背中、そして尾ノ内渓谷が尻尾の内側にあたります。こうした地元ならではの言い伝えを、尾ノ内の地域の方から聞きました。
冬の尾ノ内渓谷では氷柱が楽しめます。冬の時期の小鹿野町は氷点下になります。寒くなってくると、地元の方がホースで沢の水を引いて、山の斜面に放水します。水が滴るところから凍っていき、やがてこれだけの氷柱ができます。毎年、気温によって氷柱の出来栄えが変わります。尾ノ内氷柱は、秩父の自然と地元の方々の努力の結晶。芸術的でもあります。素敵な場所ですね。
尾ノ内氷柱の「氷柱」はつららとも読めますが、ここでは「ひょうちゅう」と読みます。「ひょうちゅう」というのは、都会で生活しているとあまり聞き慣れない言葉かもしれません。また、よほど寒い地域でないと屋根につららができることも少ないですよね。なので、毎年3万人がこの地に来られますが、都会に住む方はとくに感動されます。
尾ノ内氷柱
オススメ写真スポット
尾ノ内氷柱で写真を撮るときは、吊り橋を使うのがオススメです。吊り橋をフレームに入れながら、氷柱や滝があるほうをパシャッて撮る。すると、尾ノ内氷柱の全景が入って、すごく素敵な画になります。また、吊り橋は渡ることもできますので、橋の中央部まで行き滝つぼをアップで撮るのもいいですね。あとは、吊り橋の手前から橋をローアングルで撮ると、橋が一直線にブワーッと広がる雰囲気が撮れて、それも素敵です。とくに、夜ライトアップされた吊り橋は、もうそれだけで画になります。
尾ノ内氷柱
見頃の時期は?
尾ノ内氷柱の見頃は、1月後半から2月中旬ぐらいです。ここ小鹿野町は、1月後半が一番寒い。このぐらいの時期ですと、尾ノ内の氷柱もしっかり凍って見頃となります。とはいえ、暖冬のときは見頃の時期が変わります。どうしても氷柱は自然の力で出来るものなので、その時々で氷柱の育ち具合も違ってきます。見頃の時期は、この後にご案内する小鹿野町の観光協会などのHPでご確認ください。
尾ノ内氷柱の誕生秘話
2024年で14年目になる尾ノ内氷柱は、もともとどんな誕生秘話があったのでしょうか? 誕生のきっかけは、夜、町民が自宅で散水を止め忘れたことです。尾ノ内氷柱の準備は夏から行い、マイクロ水力発電によるエコな散水など、自然の力を利用して作られます。
尾ノ内氷柱ができたきっかけは、地元の方が夜に自宅の散水を止め忘れたことにあります。夜、水が出っ放しで、朝見たら氷柱になっていた。そこからひらめいて、「氷柱を人工的に作ってイベントにできないか!?」と思ったそうです。そしてプロジェクトが進み、尾ノ内氷柱がオープン。今では14年経ち、毎年3万人が訪れるイベントに成長しました。3万人というと、小鹿野町の人口(約1万人)の3倍です。
尾ノ内氷柱は、夏から準備をしています。地元のクライミング協会や地域の方々が一緒になって、ホースを山に引いたり崖や参道を整備します。そして、寒くなってくると散水します。このような陰の努力があるからこそ、私たちは尾ノ内氷柱の幻想的な雰囲気を楽しめるわけですね。
尾ノ内氷柱は、自然の力を借りて作られています。例えば散水は、マイクロ水力発電で行われています。マイクロ水力発電は、沢の水の力を使って発電する方法。初めは電気自動車を利用して発電していたそうです。今では、地域の方が開発したマイクロ水力発電で、エコな散水やライトアップをしています。
尾ノ内氷柱は、地元の方の「地域を盛り上げたい!」という熱意で作られています。もともと止め忘れた水が凍っていたことをきっかけに氷柱のアイデアが出て、その後プロジェクトが進み、尾ノ内氷柱として小鹿野町を代表する観光スポットとなりました。ここまでになるのは、いろいろな方の熱意や協力があったからこそ。実際、尾ノ内氷柱の準備をする方に対して、地元の方がボランティアで食事を提供するなどしています。寒い中にも人の温かさがある。それが尾ノ内氷柱です。
秩父3大氷柱の
見どころ比較
秩父地域には、「尾ノ内氷柱」の他に、あと2つ氷柱があります。「三十槌の氷柱」と「あしがくぼの氷柱」です。全部合わせて、秩父3大氷柱と呼ばれています。下記がそれぞれの特徴や概要です。
尾ノ内氷柱
開催日時 | ・2024年1月7日(日)※~2月25日(日)、8:00~16:00 ・ライトアップ:1月27日(土)~2月12日(月)の土日祝日、夕方から20:00まで ※氷柱の成長具合により開催日が変更になる場合があります。詳細はこちらのHPをご覧ください |
場所 | 埼玉県秩父郡小鹿野町河原沢996-1 |
特徴 | ・幅250m、高さ60m ・人工の氷柱 ・吊り橋から大きな氷柱を一面見られる。ダイナミックな迫力を楽しめる |
三十槌の氷柱
開催日時 | ・2024年1月6日(土)※~2月25日(日)、8:30~17:00 ・ライトアップ:平日19:00、土日祝祭日は20:00まで ※氷柱の成長具合により開催日が変更になる場合があります。詳細はこちらのHPをご覧ください |
場所 | 埼玉県秩父市大滝4066−2 |
特徴 | ・幅30m、高さ8m ・天然の氷柱 ・湧き水が凍った天然の氷柱、自然の造型を楽しめる |
あしがくぼの氷柱
開催日時 | ・2024年1月13日(土)※~2月25日(日)、9:00~16:00(月~木曜日) ・ライトアップ:金土日祝日17:00~20:00(土日祝日のライトアップは事前予約が必要) ※氷柱の成長具合により開催日が変更になる場合があります。詳細はこちらのHPをご覧ください |
場所 | 埼玉県秩父郡横瀬町芦ケ久保(「道の駅 果樹公園あしがくぼ」徒歩10分) |
特徴 | ・幅200m、高さ30m ・人工の氷柱 ・氷柱との距離が近く、周りをコースのように歩いて楽しめる |
秩父3大氷柱はそれぞれに良さがあるので、シーズン中に3ヶ所を巡っても楽しいです。例えば、毎晩ライトアップをやっている「三十槌の氷柱」は平日に行き、土日に「あしがくぼの氷柱」や「尾ノ内氷柱」を見る、なんてことも。「三十槌の氷柱」は天然の氷柱なので、自然の造型美を堪能できます。「あしがくぼの氷柱」は、氷柱の近くまで行けるので迫力ある写真が撮れます。「尾ノ内氷柱」は吊り橋を中心に、映える撮影スポットがたくさんあります。
アクセスのしやすさは「あしがくぼの氷柱」が一番です。西武鉄道の芦ヶ久保駅を下りて、徒歩10分で到着できます。一方「三十槌の氷柱」と「尾ノ内氷柱」は、バスも出ていますが乗り継ぎが大変だったり本数が少ないなど、不便さはあります。なので、どうしても車やバイクでの移動になってしまいます。
いずれにしても、現地では、地元の人たちが温かくもてなしてくれます。例えば売店に行くと「どこから来たの?」「寒いからこれ飲んでいきな」など、気さくに声をかけてくれます。また、甘酒をふるまってくれたりします。心が温まります。ぜひ、3大氷柱巡りも楽しんでみてください。
尾ノ内氷柱のイベント
尾ノ内氷柱の開催期間中は、現地でイベントが行われます。パフォーマーの方たちが日替わりでアクロバティックをしたりダンスをしたり。パフォーマーの村岡友憲さんがメインとなって作る舞台や龍にちなんだ墨絵のライブなども行われます。須崎旅館で配信している情報番組の司会を担当してくださる「りほさん」も、2月に数回、出演する予定です。画像の女性がりほさんです。
尾ノ内氷柱のイベント開催日時
日:1月13日(土)から2月18日(日)までの土日
時:午前の部 11:00~、午後の部 13:30~
※1日2回公演
※1公演20分ほど
尾ノ内氷柱の周辺情報
尾ノ内氷柱の周辺情報をご紹介します。
- 売店
- 龍頭神社
- ひさつき氷柱
- 飲食店で50円割引
売店
尾ノ内氷柱は、現地に売店があります。地元の方が作った「つけもの」や「すいとん」など、郷土料理が食べられます。豪華なお食事ではありませんが、「ちょっと作ったから食べていきな」「ちょっと温まっていきな」という感じで、ほっこりとした気持ちになれるはずです。甘酒は無料です。
すいとんは、秩父地域では「つみっこ」とか「とっちゃなげ」なんて言い方もしますね。つゆは醤油ベースで、地元野菜がたっぷり入っています。寒い体もホカホカになれます。
あと、「たらし焼き」も美味しい。たらし焼きは、チヂミのような食べ物です。もっちりした食感で、生姜も入ってしっかりとした味付け。袋入りなので、氷柱を見ながらの食べ歩きもできます。
秩父というと甘酒。尾ノ内氷柱以外にも、冬のイベントの度に甘酒が振る舞われます。なぜかというと、秩父は酒処だから。「秩父錦」さんや「武甲正宗」さんなどの酒粕を使った甘酒は栄養価が高く、地元ならではの風味。体もポカポカと温まれます。
龍頭神社
尾ノ内渓谷のふもとには、龍頭神社があります。氷柱があるところは尾の内。龍の尾っぽの内側ですね。この龍頭神社は、龍の頭です。この辺は両神山もあるし、何だかパワーが頂けそうですよね。
ひさつき氷柱
小鹿野町の中心街から尾ノ内氷柱に行くまでの間に、実はもう1ヶ所「ひさつき氷柱」という氷柱があります。ひさつき氷柱は、地区の方々が水を撒いて作っているもので、秩父3大氷柱に比べたら規模は小さめ。でも、目の前に広がる氷柱は迫力があります。ひさつき氷柱まで、須崎旅館からだと車で約10分ほど。尾ノ内氷柱に行くまでの途中にあるので、寄り道していってもいいですよね。
飲食店で50円割引
尾ノ内氷柱の時期は、小鹿野町の飲食店が一丸となって観光客をおもてなし致します。尾ノ内氷柱の入場チケットを見せると、一部の店舗で食事が50円割引となります。50円割引は、小鹿野町の中心街にある18店舗ほどの飲食店で使えます。詳しい案内は現地で得られます。また、1月は「秩父黄金かぼす」のシーズンなので、完熟したかぼすを使った期間限定のメニューも各飲食店で楽しめます。小鹿野町の中心街は、ちょうど尾ノ内氷柱からの帰り道になります。ぜひ、お腹も満たしてお帰りくださいね。
尾ノ内氷柱のよくある質問
- 質問①:尾ノ内氷柱は寒いですか?
- 質問②:行くまでの道のりは大変ですか?
- 質問③:現地にお手洗いはありますか?
- 質問④:人が多い・少ない時間帯は?
質問①:尾ノ内氷柱は寒いですか?
寒いので、ぜひ暖かい格好でお越しください。日中でも氷点下になることがあります。とくに夕方や夜は足元から冷えます。足元にはカイロや暖かい靴下がお勧めです。
質問②:行くまでの道のりは大変ですか?
地面が滑りやすくなっていますので、滑り止めの付いた靴などでお越しいただくと安心です。現地は、ホースで散水しています。道が凍っているところが多々あります。どうぞ気を付けてお越しください。
自動車で来られる際は、スタッドレスタイヤやチェーンなどの備えをお勧めします。道路も凍結しやすいため、十分な注意を。また、小鹿野町は「鹿」という字が入っているように、野生の鹿が多いです。尾ノ内氷柱までの道のりで遭遇することもよくあります。安全運転でお越しください。
質問③:現地にお手洗いはありますか?
お手洗いが2ヶ所あります。男女別で、綺麗に整備されています。安心してご利用ください。
質問④:人が少ない時間帯は?
朝や昼頃は比較的少ないです。一方、夕方から終わりにかけてや、ライトアップ時の夜は人が多くなります。また、メディアに取り上げられると一気に人が増えることもあります。写真をたくさん撮りたい場合は、早い時間帯がお勧めです。
尾ノ内氷柱の営業時間とアクセス
開催日時 | ・2024年1月7日(日)※~2月25日(日)、8:00~16:00 ・ライトアップ:1月27日(土)~2月12日(月)の土日祝日、夕方から20:00まで ※氷柱の成長具合により開催日が変更になる場合があります。詳細はこちらのHPをご覧ください |
アクセス | 埼玉県秩父郡小鹿野町河原沢996-1 車・公共交通機関での詳しい行き方はこちらのHPをご覧ください |
駐車場 | ・50台(無料) |
費用 | 環境整備協力金:500円 ※小学生以下は無料 |
冬の秩父観光で
「尾ノ内氷柱」をお楽しみください
冬の秩父はとても寒いですが、小鹿野町では、町民も含めて観光のお客様を温かくお迎え致します。尾ノ内氷柱にお越しいただいた際は、冷えた体をぜひ、須崎旅館の温泉で温めてください。ジビエ肉の鍋物も食べられます。心も体も温まって頂ければ嬉しいです。ぜひ、冬の秩父も楽しんでくださいませ。
P.S
須崎旅館では温かい鍋料理をお出ししています。無料で3種類のお酒(日本酒・ワイン・蜂蜜酒)の利き酒も楽しめます。ぜひ尾ノ内氷柱も含めた、秩父地域・小鹿野町の観光時は須崎旅館をご利用ください。